人工肉と培養肉:世界と日本の現状

人工肉

人工肉とは?

牛肉、豚肉、鶏肉などと同様の味と食感を人工的に生み出した食品である。エンドウ豆と大豆から作る方法と、牛や豚から採取した細胞を培養させて作る方法の2つがある。人口増加による食糧不足を防ぐための方法の一つとして世界中で注目を集めている。

現在、アメリカやヨーロッパでは健康、環境保護志向からこの肉が注目を浴びている。今はbeyond meatとimpossible foodsの二社が有名である。しかし、これから大手企業の参入によって競争がますます激しくなることが予想されている。日本では、ブームまでは到達していないが少しずつ人気を集めている。



Beyond meat

この会社は、2009年に設立された、ロサンゼルスに拠点を置く植物由来をベースとした肉を製造している会社である。同社の最初の商品は2012年に米国で発売され、牛肉、豚肉のカテゴリで植物ベースのオプションを提供している。2021年3月現在、Beyond Meat製品は、世界80カ国以上の約118,000の小売およびフードサービス店舗で入手できる。日本ではまだ販売されてない。2019年5月にナスダックに上場し、一時は株価が200ドルを超えたが競合相手の増加や将来の売上の見通しの不透明さから緩やかな下降トレンドに入り現在は50ドルほどで停滞している。

日本の三井物産株式会社もこの会社に投資し、この肉を日本で販売する計画は2019年に延期された。現在、同社はタコベルやKFCを経営するヤムブランドやマクドナルドと提携し、シェアを急拡大させている。

私は実際にロンドンでその肉を使ったハンバーガーを食べた。独特な感触と風味があったが、肉のような風味がしてとても美味しかった。日本でもう一度ビヨンドミートを食べたいと思った。

外国と関係のある人やせどりや輸入関係に詳しい人は、これを日本に輸入して欲しい。しかし、大豆アレルギーのある人はこの肉を食べることができないため、注意が必要だ。
ラインナップ

この企業の商品はハンバーガーのパティを中心にソーセージ、牛肉、ミートボール、さらにはナゲットまで販売されてる。

URL

https://www.beyondmeat.com/en-US/products/

Impossible Foods

この企業は、食肉製品の植物ベースの代替品を開発する会社である。同社の目的は家畜や環境への負担や悪影響を減らしながら、人々に肉と同様の味と栄養を与えることである。

この企業は、UBS、ビルゲイツ財団、グーグルといった多くの著名な企業から投資を受けてることが特徴である。まだ上場はしていないが、非常に大きな資金調達をしている。ビヨンドミートと同様で、他の企業が参戦し競合がとても激しくなっている。

二社の違い

Beyond Burgerは、主にエンドウ豆、油、ココナッツオイル、調味料から作られている。 一方、インポッシブルは、主に大豆を濃縮させたもの、ココナッツオイル、ヒマワリの油で作られたグルテンフリーのハンバーガーであり、肉のような品質を与える遺伝子組み換えヘムを使用してるのが何よりも特徴である。

ラインナップ

ハンバーガーのパティ、ソーセージ、ナゲット、ミートボールとほとんどビヨンドミート と共通している。詳しくは、下のURLで確認。

https://impossiblefoods.com/products

日本の人工肉

日本でも、大手食肉メーカーが人工肉を作っていて、伊藤ハムのハンバーグや大豆から作ったジャーキーやサラダチキンが代表的である。また、既存の販売網に乗せて人工肉の販売を低コストで急速に拡大させることが強みだと思う。揚げ物やハンバーグといった袋を開けたらそのまま食べられるといった気軽に食べられる人工肉が多いのも特徴的だ。


カスミやイオンといったスーパーでも販売されている。みなさんも是非試してみてください。

https://www.itoham.co.jp/Portals/0/product/brand/daizumeat/

培養肉

牛や豚の筋肉の細胞を採取して人工的に増やす肉である。筋組織の立体構造を人工的に作製し、肉本来の食感を再現したものである。細胞同士を融合させ、細長い構造に変化させる高度な技術が必要とされている。本物と同等の大きさの培養ステーキ肉は世界でまだ誰も実現していない。日本では、人工肉の謎肉を開発し世界でも有名なインスタントラーメンに必ず入ってる日清が代表的だ。また、USではMosa MeatやMemphis Meatといった肉関連の学者が創業した新興企業が有名である。どの企業にも共通していることだが、通常の肉よりも安い価格・大量生産を目指して研究・開発が進められている。今のところは、大量生産技術の未確立のためほとんど市場には流通してない。しかし、世界でも珍しい培養肉を専門とするレストランがオランダのアムステルダムにある。ここに行くと培養肉を使った料理を食べることができる。

培養肉についての歴史

https://toyokeizai.net/articles/-/56802?page=1

培養肉レストラン

https://bistro-invitro.com/en/bistro-invitro/


Comments